こんにちは。

りょうこです♪

 

 

先日のブログをFacebookでシェアしたら

たくさんコメントを寄せていただきました。

ありがとうございます(*^。^*)。

 

 

 

そのつづきです。

 

 

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小さな幸せは大きな幸せを連れてくる(3)

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難病を患いながらも

周りの人の励ましと支えのおかげで

一歩ずつ社会復帰をした私は、本当に幸せ者だと思います。

 

しかしながら

思うようにならない体と激痛が

なかなか幸せを感じる余裕を与えてくれませんでした。

 

 

おなかが痛い

 

という誰にでも経験のある症状ですが

前にも書きましたとおり、

腸閉塞をいつ起こしてもおかしくない狭さの腸管は

ズキズキと痛み、数メートル歩くのがやっとでした。

 

やっと手に入れた仕事とはいえ

駅に向かう足取りは重く、心はへとへとでした。

 

 

ある朝のこと

痛むおなかを抱えながら駅まで歩いていると

ふわりといい香りがしてきました。

 

 

金木犀の香りです。

あまりのいい香りに、深く息を吸い込みました。

 

 

すると

からだがふわりと軽くなりました。

同時に、過去の思い出が一気によみがえってきます。

 

 

 

実家には金木犀の木があります。

毎年、秋になる頃、小さなオレンジ色の花を咲かせて

そこらじゅうにいい香りを放ちます。

 

 

小学生のときも

中学生のときも

高校生も大学生も

 

いつも、この香りに出あうと

「今日はいいことありそう」

と、足取り軽やかに学校に行ったものです。

 

 

 

不思議です。

そんな思い出を振り返っていると

「いいことありそう」と思えてきました。

不思議です。

あれほど苦しかった腹痛はらくになり

からだの内側から力が湧いてくるのがわかります。

駅までの道のりも気分よく歩けました。

仕事も楽しくできます。

特に「いいこと」があったわけではないのですが

その日じゅう「いいことありそう」と思いながら過ごすことができました。

 

 

そうして家に帰ります。

ドアを開けるときにふと

 

 

「なんだか幸せだなあ」

 

と、つぶやいている私がいました。

 

 

「明日もこんな日だったらいいのにな」

 

幸せ気分いっぱいです。

 

そして翌朝。

家のドアを開けると、

昨日と同じように、そこらじゅうに金木犀の香りは漂っています。

 

深呼吸。

深呼吸。

深呼吸。

 

何度も深く息を吸い込んでみるけれど

昨日のような幸せを感じません。

もう一度、あの幸せな感覚を味わいたいと

深呼吸をしてもだめでした。

 

 

そして

その次の日も

その次の日も

深呼吸をしましたが

あの「なんだか幸せ」という感覚になりません。

 

 

そして

金木犀は散ってしまいました。

 

 

つづく

 

 

( *´艸`)

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