先日、「大逆転は、起こりうる。」という言葉を届けてくれた高校の同級生。その彼が、最初に送ってくれたメッセージがこちらでした。


『ほとんどの人は、後のことを考えて自分の力を1%以上残している。でも、チャンピオンになる人は、最後の1%を躊躇なく使い切る』 ──クリス・カーマイケル(自転車ロードレースの敏腕コーチ)


この言葉も、すごく励みになりました。というか、読んだ瞬間「うん、これは納得!」と思ったのです。

来月、東京での大きな講演を控えています。
企業の方々の前でお話しする機会をいただき、「選択のチカラ」をしっかりと伝えたいと思っているところです。


このクリス・カーマイケルの言葉は、まさにその核心にふれるもの。

チャンピオンを選ぶのも、選ばないのも自分。
最後の1%を出し切るのか、あえて残すのか――それも自分の選択です。

でも、私が思うに、「チャンピオンになるかどうか」ではなく、“そのときの自分の力を、どこまで使い切れるか”が大事なんじゃないかなと。

持っている力を全力で使う。
それを繰り返していくと、きっと自分の器は、少しずつ広がっていく

若いからとか、年齢的にどうとか。
経験があるとか、ないとか。
そういうのって、本当は関係ないと思うんです。

もし関係すると言うならば、それは「自分がそう思ってしまっている」だけなんですよね。


私も、これまでたくさん言い訳してきました。

病気だから…
ちゃんと就職したことがないから…
資格もないし、堂々と言えるような肩書きもないから…

「私なんか」って言いながら、心の中で自分を否定して、どこか逃げていたのかもしれません。


でも、気づいたんです。

特別なことじゃなくてもいい。

毎日、一歩ずつ歩き続けること。
たとえ小さくても、それを続けること。
それが積み重なったときに、ちゃんと「道」になっている。


華やかな人を見ると、つい羨ましくなる。
元気な人を見ると、自分の弱さが恥ずかしくなる。

「病気をネタにしてるんでしょ」
「人生にエピソードがあっていいね」

そんなふうに言われたこともあります。


でも、続けてきたのは私です。
想いを届けることをやめなかった。

その自分を、自分が信じなくてどうするのか。


人生のすべては、自分の選択でできている。
それが、私の講演でずっと伝えたいメッセージです。

そして今、あらためて思います。

まずは、「やる」と決めること。

選ぶのも、自分。
進むのも、自分。


もしあなたが、
まだ自分の力をどこかに残しているとしたら――
あなたの力をあと1%使うだけで、人生が大きく変わりだすかもしれない。


今日も、自分の選択を信じて。
私も、静かに準備を進めています。


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