秋の空気が、すこしずつ変わってきましたね。
朝の風も、どこか澄んでいて、気持ちがいい。そんな季節になると、オカリナの音色が、いっそう心に響きます。
気づけばもう10月。
今年も、私たちの大切なイベント「大阪オカリナフェスティバル」が近づいてきました。今回は記念すべき3回目の開催となります。
リハーサルの調整、プログラムの確認。そして、実行委員会の皆さん、出演者の方々、ボランティアの皆さんとのやり取り。人と人がつながるたびに、フェスの輪が少しずつ広がっていきます。
気がつけば、あっという間に一日が過ぎています。
オカリナ愛があふれる２日間
今年の大阪オカリナフェスティバルは、2025年10月18日（土）と19日（日）の２日間にわたって開催されます。
全国各地からオカリナを愛する仲間たちが集い、それぞれの想いを込めた音色を響かせる、年に一度の祭典です。
両日のゲストコンサートも楽しみのひとつです。18日（土）は、オカリナ奏者のみるとさん。そして19日（日）は、オカリナとマリンバのデュオ「森の詩」さんをお迎えします。
フェスのみのご入場は1,000円です。当日の受付にお越しください。ゲストコンサートはお申し込みが必要です。お申し込みはこちらです。
会場では、愛好家の皆さんによる演奏はもちろん、普段なかなか見られないオカリナの展示販売もありますよ。新しい楽器との出会いも、フェスティバルの楽しみの一つですね。
そして、遠方の方や、当日ご来場いただけない方のために、演奏の様子はYouTubeで生配信する予定です！
今、準備でバタバタしていますが、この忙しさこそが、たくさんのオカリナ愛が形になっていく証だと感じています。
忙しいって、実はありがたい
私、「忙しい」ことをマイナスに感じたことって、ほとんどないんです。
むしろ「暇な時間」が、少し苦手だったりします。
何もできない時間が続くと、心がしぼんでしまうような気がするんです。
だって、忙しいということは、
誰かに必要とされ、社会とつながっている証拠だから。
以前、病気で入院していたとき、
私はそのつながりから切り離されてしまうような感覚に陥りました。
“何もできない”ということが、こんなにもつらいのかと感じたのです。
あの頃に気づいたんです。
動けること、誰かと関われることが、どれほどありがたいかということに。
いま思うのは、本当に怖いのは「暇」ではなく、
自分の気持ちが動かなくなること。
やりたいことがあるって、なんて幸せなんだろうと思います。
フェスティバルの準備でバタバタしていても、
そのおかげで「ああ、今日も生きてる」って、心から思えるんです。
点が線になり、線が面になっていく
フェスの準備では、本当にたくさんの人と関わります。
出演者の方々、ゲストの皆さん、そして実行委員会やボランティアのみなさん。
それぞれが違う場所から集まって、一つの舞台を作り上げる。
このつながりが、まさに「点が線になり、線が面になる」瞬間。
誰かの笑顔のために動くことが、自分の喜びと重なる瞬間でもあります。
「ローズ」が咲いた日
先日、ある生徒さんから、とても嬉しい報告をいただきました。
習い始めて5年目になるその方が、大学院の懇親会で「ローズ」を演奏してくれたそうです。
彼は会社を経営し、いくつもの趣味を持つとても多忙な方。
それでも、オカリナの練習を毎日のルーティーンにしてくださっています。
その日、MCでこう話されたそうです。
「師匠の演奏に感動して、この曲を選びました」
その“師匠”が、私なんだそうです。
嬉しすぎます💕
演奏というのは、伝えるだけではなく、
受け取った人が“自分の物語”として奏で返してくれるもの。
そのことを、あらためて教えてもらった気がします。
今日の一曲「ローズ」
そんな想いを込めて、今日の一曲はこちらです。
🎵 「ローズ」
バラの花がゆっくり開くように、
心の中の“想い”も少しずつ咲いていくのかもしれません。
フェスまであと少し。
当日も、たくさんの笑顔とオカリナの音が重なりますように。
秋の忙しい日々の中にも、ひとつひとつの出会いと出来事に感謝して、今日もオカリナを奏でます。
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