生き方や考え方を学んでいる人は、たくさんいらっしゃいます。

私もそのひとりです。

これまで私は、必死で「どうすれば普通に暮らせるのか」と考え続けてきました。

生きることに精一杯で、答えを探していたのだと思います。

本を読んでもよくわからず、ここ10年ほどは、いくつものセミナーに参加してみました。

そこで感じたのは――多くの自己啓発や生き方・考え方に関するセミナーでは、「〜すべき」「〜しなければならない」という言葉がとても多いということです。むしろ、それがどんどん増えているようにさえ思います。

そうなると、だんだんと心が窮屈になっていきます。

でも、セミナーにいる間は、それが「正しいこと」のように思えてしまうんですよね。

私自身も、そうでした。

たとえば「ご先祖を大切にしなければならない。だからお墓参りをするべきだ」という考え方。

どこか違和感がありました。

そんなとき、あるお寺のご住職のお話を聞く機会がありました。

その方は、「供養やお墓参りは、生きている人のためにある」とおっしゃったのです。

そう聞いて、「では多くの人は、自分に良いことがありますように、と願ってお墓参りをしているのだろうか」と思いました。

でも、それもちょっと違う気がします。

こんなふうに私が感じたことを口にすると、周りの人は、いろいろなことを教えてくれようとします。

それはありがたいことではあるのですが、どうしても思ってしまうのです。

ただ「〜ねばならない」が増えていっているだけじゃないか、と。

ときには、「感謝しなければならない」という言葉も耳にします。

でも、私はそれも少し違うのではないかと思っています。

感謝というのは、「湧き上がってくる喜び」のような感情ではないでしょうか。

少なくとも、今の私はそう思っています。

これまで自分が学んできたことや、慣習・常識という枠組みを一度手放してみると――

ようやく、自分自身の本当の思いや考えが見えてくる気がします。

そしてその先には、「自由」も広がっているのだと、感じるようになりました。

私には皆さんに伝えたいことがたくさんあります。

「普通」と「自由」についても、後日、書かせていただきます。