「かわいいね」「かっこいいね」「すごいね」「上手だね」――誰かにそう言われたとき、あなたはどう返していますか?
「そんなことないです」「いえいえ、まだまだです」と答えていませんか?
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私が主宰するオカリナ教室では、今月23日に発表会があります。生徒さんには、自分の演奏に自信を持ってほしいと願いながら、このブログを書いています。
失敗を恐れずに、演奏を楽しんでほしい。そして、あなたの音をしっかりと聴かせてほしい。人に聴いてもらえる喜びを感じてほしいと願います。
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オカリナ教室リーナ★リーナ
第9回発表会YouTube生配信
23日10時スタート
YouTubeリンクはこちらです。
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日本には謙遜の文化が根付いていて、褒められるとつい否定してしまう人が多いですよね。でも、果たしてそれが本当に美しい習慣なのでしょうか?
控え目でつつましやかに生きることと、褒められたことに否定するのは違うように思います。おそらくどこかで認識を誤ったのだと、今は思います。
私自身、かつては謙遜することが礼儀だと思っていました。特に忘れられないのが、大学の卒業演奏会での出来事です。
本番で演奏した曲の中に、どうしても難しい箇所がありました。練習では何度も成功していたのに、本番ではひとつの音を間違えてしまったのです。その瞬間、心の中で「ああ、失敗した」と落ち込み、演奏を終えた後もそのことばかり考えていました。
そんな私に、ある大学の教授が声をかけてくださいました。
「素晴らしい演奏でしたね」
でも私は、間違えたことが気になっていたのと、褒められたことに気恥ずかしかったのと、おそらく謙遜の意もあって「いえいえ、そんなことないです」と言いました。
すると、隣にいた先生(私の先生)が私の腕をぐいっと引っ張り、別の部屋に連れて行かれました。そして、真剣な表情でこう言われたのです。
「褒められたら、素直に『ありがとう』と言いなさい」
目からうろこが落ちる思いでした。たとえ一音間違えたとしても、私の演奏を聴いて「良かった」と感じてくれた人がいる。その言葉を否定することは、せっかくの好意や感動を押し返してしまうことになるのではないか――そう気づかされました。
それから私は、どんな言葉でも感謝の気持ちを持って受け取るようにしました。
「かわいいね」と言われたら「ありがとう」、「かっこいいね」と言われたら「ありがとう」、「すごいね」と言われたら「ありがとう」、「上手だね」と言われたら「ありがとう」。
褒め言葉を素直に受け取ると、どうなるでしょう?
言った人も、言われた人も嬉しい気持ちになります。それって、とても幸せなことですよね。
素直に喜ぶことができれば、人生はもっと明るく、楽しくなるはずです。
もし今日、誰かに褒められたら、ぜひ「ありがとう」と言ってみてください。言葉を交わすたびに、心があたたかくなるのを感じるはずです。
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