オカリナのレッスンを始めて9年になります。

最初の頃は威勢はよかったのですが、オカリナのことを何にもわかっておりませんでした。

9年経った今でも、あまりわかっていないのですが、その奥行きの深さに飽きることはありません。

そういえばフルートはテクニックを追求する方に多くの時間を割いていました。吹きたいと思う曲の難易度が高く、表現するにはまず、どんな楽譜であってもすらすらと吹けるテクニックが必要だったのです。

しかし、オカリナは違います。

簡単に音が鳴る。

これは事実です。

でも、上手に聴こえない💦

自分では上手に吹いているつもりなのに、録音して聴いてみるとひどい演奏だったりします。このギャップに悩みました。

フルートは「できていないこと」がしっかりわかるんです。

オカリナは・・・

吹けている気持ちになってしまうんです。

これってヤバいですよね

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教室を開講した頃、何人かの生徒さんが「家族に反対される」という理由でやめられました。詳しく聴くと「うるさい」「へんな音出すな」というものでした。

最初だから仕方ないと思います。

私もフルートを練習しているとき(高音を習った頃)、家族からドアや雨戸を閉められたことがあります。聞くに堪えない音だったので仕方ないなあと思いました。

そう、この時も自分で「ひどい音だ」とわかっていました。

しかし・・・

オカリナの場合、自分ではなかなか気づかないのです。

というより、思っているより上手に吹けているつもりになってしまいます。

例えば「ふるさと」を吹こうと思うと、たいていの人は少し習えば「ふるさと」として聴こえてきます。そうそう、リコーダーも同じですよね。指を間違えなければ形になってしまうんです。

でも、自分でへんな音を出しているのに気づかないのがオカリナなんです。

へんな音というのは、間違った音という意味ではありません。悲しいけれど、音程も含め、音色もへんなのです。

気づかないのは自分だけ・・・という結果です。

クセなんてないつもりなのに、録音して聴いてみると、クセの強い演奏だったりすることがままあります。

このことに早く気づいた人は、しょっちゅう録音して確認をします。不思議ですが、自分で「うわ~へんな音だ」と気づくと、そのクセは治っていきます。先生に言われても気づかないのに、自分で聴くと気づけるんです。

上達の近道は録音

です。

まずは、自分の音に向き合います。

そして、もう一度、録音しよう!と吹くときには「さっきの自分より上手に吹く」ことを意識します。そのために、へんだった箇所に丸をつけて、何がへんななのかも考えてみる必要があります。よくわからなくても、ここがへんだったと丸を入れるところからはじめましょう。

ひょっとするとフルートも、どんな楽器も録音して聴くとよいのかもしれません。

人に言われて直すのも良いですが、自分で気づくのが一番です。

途方に暮れたら連絡ください。

録音したものを聴くことができれば、何かアドバイスができると思います。

リーナ★リーナ
さくらいりょうこ🌸