オカリナを演奏するようになってから、自然とメロディーの美しい曲を選ぶことが多くなりました。
最初の頃は、思うように吹ける曲は少なくて、「涙そうそう」「ハナミズキ」「ふるさと」「見上げてごらん夜の星を」などをよく吹いていました。
こういう有名な曲は、聴いてくださる方はとても喜んでくれるものです。
「選曲」はとても大切です。
誰に、いつ、どこで、どんな曲を届けるのか。
同じ曲でも、会場や聴く人によって響き方が違います。
だからこそ、選曲にはいつも迷いと楽しさがつきまとうのだと思います。
そして、その一曲が誰かの思い出や気持ちと重なったとき、音楽はただの演奏を超えて、心に残る時間になります。
フルート時代に学んだこと
学生の頃、フルートでホテルのロビー演奏のアルバイトをしていました。
当時は名曲集や映画音楽、いわゆる“セミクラシック”(クラシックとポピュラーの中間のようなジャンル)が主流で、衣装はロングドレス。演奏だけでなく、雰囲気づくりも大切な要素でした。
裏話なんだけど、このアルバイトの時、「りょうこちゃんは、演奏後も喋ってはいけません」と言われたんです。イメージが崩れるからと。さらには、ホテルにジーンズで行くのもNG。「お人形のようにそこにいる」ことが求められていたのだと思います。
でも、同じような演奏を続けていると、自分自身が飽きてしまうこともありました。
そこで思い切って、当時流行していたドラマの挿入歌を演奏してみたのです。すると、ポートピアホテルの広いロビーに足を止める人が増え、2階の吹き抜けまで人が鈴なりに。
「みんなが聴きたい曲を選ぶことの力」をその時に実感しました。
再びステージに立って
それから15年ほど経って、演奏や講演活動を再開しました。
あるショッピングモールでオカリナを演奏したとき、「風の谷のナウシカ」を吹いたのです。すると、4階まで吹き抜けのフロアに人がいっぱい集まりました。
これは、オカリナの音が呼び寄せたのだと思います。
聴いたことのない、不思議な音色…そして「聴きたい曲」「知っている曲」。
それが人を惹きつける力になるのだと、改めて実感しました。
けれども、その一方で心の中にひとつの悩みが生まれました。
それは「聴く人が喜んでくれる一方で、自分がだんだんだらけてしまう」ということです。
演奏する自分が気持ちを込められなくなると、せっかくの音の力も半減してしまいます。
どんな曲を選ぶかと同じくらい、常に心を込めてメロディーを奏でること。
それこそが、何より大切なことだと気づかされました。
コロナ禍での挑戦|ブルーボッサ
そんなことを思う私が、コロナ禍のコンサートで挑戦したのが、ジャズナンバー「ブルーボッサ」でした。
思い返せばフルート時代、新神戸オリエンタルホテルの最上階ラウンジで、ジャズトリオと一緒に演奏したことがあります。プロの演奏に支えられて何とか形になっていましたが、実力不足で後ろのミュージシャンに「何吹いとるねん!」と怒られたことも(笑)。
でも、そうした経験があったからこそ、今の挑戦につながっているのかもしれません。
「ブルーボッサ」を吹くことで、選曲の幅が広がり、演奏する自分自身の気持ちも新鮮になりました。
新しい一曲に挑戦することもまた大切なんだと思います。
ブルーボッサの演奏はこちらからご覧いただけます。
選曲は聴く人と演奏する人をつなぐもの
「みんなが知っている曲を演奏する」ことは、聴く人を喜ばせるために大切なこと。
でも同時に、「自分自身がワクワクできる曲を選ぶ」ことも、演奏を続けていくうえではとても大切だと思うのです。
ブルーボッサはその両方に挑戦できた一曲でした。
がんばっている自分を振り返ると、また新しいやる気スイッチが入ってきます。
来年はコンサートも開催予定です。
新しい挑戦と出会えるのが、今から楽しみです。
一緒に挑戦してみませんか?
オカリナを続けていると、
「どんな曲を吹こうかな」
「この曲、もっと素敵に演奏したいな」
そんな気持ちになることが、きっとあると思います。
私自身も、同じように悩んだり挑戦したりしてきました。
だからこそ、みなさんが選んだ曲を大切にしながら、選曲のアドバイスや、披露したい曲をどう演奏すれば魅力的に聴こえるかを一緒に考えていきたいのです。
実際に、
「娘の結婚式で吹きたい」
「ライブハウスのオープンマイクで演奏したい」
「フェスティバルに出演してみたい」
「ボランティアで演奏活動したい」
そんな声をいただきながら、練習を重ねてきた生徒さんもいます。
自分の思いを曲にのせられる瞬間は、かけがえのない体験になります。
その瞬間を一緒に作っていけることは、私にとっても大きな喜びです。
だからこそ、オカリナを始めたばかりの方も、経験を積んでいる方も、「この曲を吹いてみたい」という気持ちを大切にしてほしいのです。
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あなたの「吹いてみたい一曲」が、誰かの心を動かす瞬間になりますように。
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