初めてソプラノF管(以下SF管)を吹いたときのことを思い出せますか?
私の場合、「ドを吹いているはずなのにファが鳴る」「なんだか気持ち悪い…」という違和感が最初にありました。
同じように戸惑った方はとても多いのではないでしょうか。
アルトC管(以下AC管)を吹き慣れてからSF管を手に取ると、「小さいから扱いづらい」「音がキンキンする」と感じてしまうこともあります。
けれども、それは『SF管の本当の魅力』にまだ気づいていないだけ。ちょっとしたコツをつかむと、SF管は鳥のさえずりのように透明感のある音色を奏でられる、非常に魅力的な楽器だと分かります。
Contents
AC管とSF管の違い
ここで、まずAC管とSF管の違いを整理してみましょう。
- AC管は「吹く」イメージ。
人の声のように温かく、語りかける音色。歌うように表現できるのが魅力です。 - SF管は「奏でる」イメージ。
小鳥の声のように軽やかで、澄んだ響きを持っています。
この「吹く」と「奏でる」の違いを意識するだけで、音の捉え方や練習方法が変わります。
ソプラノF管の魅力
ソプラノF管の最大の魅力は、アルトC管に比べて高音がかすれにくいこと。
アルトC管の高音は構造上、どうしても「ハスキー」に聴こえやすいのですが、F管では透明感のある音を安定して出しやすいのです。
私はアルトC管のハスキーな音も好きですが、F管で響くクリアな高音は格別です。
「キンキン」ではなく、「キラキラ」した音を目指す。
それは、F管を練習する大きなモチベーションになります。
クリアで澄んだ音が出せた瞬間、まるで鳥が羽ばたくように音が広がり、自分自身の気持ちまで軽やかになります。「今の音、すごくきれい!」と感じられたその一瞬が、次の練習へのエネルギーにつながります。
F管は練習を重ねるたびに音の表情が変わり、成長を実感しやすい楽器です。だからこそ「もっと吹きたい」「もっと上手くなりたい」と自然に思えるのです。
綺麗な音を出す3つのコツ
響きをつくる
F管は小さく、息の量自体はAC管ほど必要ありません。
しかし、そのまま吹くだけでは「響き」が足りず、息を入れ過ぎると「うるさい音」になってしまいます。
そこで大切なのが、口腔内に響きを作ることです。
「オー」と言う母音のときのように喉を開き、口の奥に空間を感じながら音を響かせてみてください。
たったこれだけで音色は一変します。
うるさい音から“透きとおるような音”へ。
自分の耳がその違いを捉えた瞬間、吹いている本人が一番ワクワクするはずです。
ピッチをコントロールする
小さい楽器ほど、ピッチコントロールは難しくなります。
SF管は、息が強すぎても弱すぎても音程が不安定になりがちです。
大切なのは、自分の息量ではなく、「楽器に合わせた息を調整する」感覚です。吹く人が自分の呼吸に楽器を合わせるのではなく、楽器の個性に寄り添って息を整えていく…。そうすることで、そのSF管だけが持つ最適なポイントを体得できるようになります。
何度も吹き重ねるうちに、「あ、これがこの楽器にぴったりの息なんだ」と気づく瞬間が訪れます。
そのとき音は驚くほど安定し、クリアでキラキラした響きに変わっていくのです。
さらに、ヴィブラートを効果的に使うことで、音の揺れを自然に整え、表情を豊かにできます。
ただし、「なんでもかんでもヴィブラート」は禁物。
まっすぐな音があるからこそ、その上にかかるヴィブラートがいきいきと響くのです。
指をしっかり押さえる
SF管だけでなく、オカリナ全般にいえることですが、穴に指がきちんと密着していないとピッチが大きくズレます。AC管を吹いていたときには「まあ大丈夫かな」と思っていた小さな隙間も、SF管になるとピッチや音色すべてに影響してしまうのです。
「ちゃんと押さえているつもりなのに、なぜか音が安定しない…」
そんな経験、ありませんか?
実はそれ、指がふんわり浮いているのが原因かもしれません。
「ふんわり」ではなく「ピタッ」と押さえる意識が大切です。
指先が穴にしっかり密着した瞬間、音がスッと安定して、クリアに響くのを実感できるはずです。
そして、SC管はさらにシビア。
だからこそ、まずはSF管で「ピタッと押さえる」感覚を身につけておくことが、確実なステップアップにつながります。


練習のポイント|たくさん吹くこと
アルトC管はレッスンでよく使いますが、ソプラノF管を日常的に吹く人は少ないかもしれません。
そのため、「F管は苦手」という印象を持ったままになってしまうのです。
実は、それは単に練習時間が不足しているだけ。
繰り返し吹くことで、自分の耳がクリアな音を覚え、自然に「吹く」から「奏でる」へと変わっていきます。
実際に音を聴いてみましょう
ここまで文章で説明してきましたが、音の違いはやはり耳で聴くのが一番です。
「頭では分かっているつもりなのに、実際に吹くとピンとこない…」そんな経験はありませんか?
そこでおすすめなのが、こちらの動画です。「綺麗な音を出すコツ」を実演しています(AC管を使っていますが、SF管でも同じ練習法が役立ちます)。
👉 【オカリナ上達法】綺麗な音を出すための練習|雑誌オカリナ連載シンギングメソッドより
自分の耳で音の変化を聴き取ると、文章だけでは分かりにくかった「響き」や「息の調整」が、ぐっとリアルに感じられます。
ぜひ動画を見ながら、耳で確認しつつ練習してみてください。
まとめ
SF管は、
- 響きをつくる
- ピッチをコントロールする
- 指をしっかり押さえる
この3つを意識するだけで、驚くほどクリアでキラキラした音になります。
アルトC管が人の声のように「吹く」音色だとすれば、ソプラノF管は鳥の声のように「奏でる」音色。その違いを感じながら、たくさん吹いて自分のものにしていきましょう。
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