今月のオカリナレッスンでは、だれもが親しみやすいチェコ民謡「森へ行きましょうお嬢さん」を取り上げます。シンプルなメロディの中に、オカリナ演奏の基本をぎゅっと詰め込める練習曲として最適です。さらに今回は、特別に楽譜をプレゼントいたします。そして、編曲は私の姪である 尼子由里絵(京都芸術大学作曲科卒業) による変奏曲を用意しました。

「森へ行きましょうお嬢さん」とは?

「森へ行きましょうお嬢さん」は、チェコに古くから伝わる民謡(原題:Holka modrooká)です。明るく軽やかな旋律は、ヨーロッパ各地で歌い継がれ、日本でも合唱曲や童謡として親しまれています。オカリナで吹くと、その素朴で透明感のある音色が曲の雰囲気とぴったり合い、聴く人の心にやさしく響きます。

この曲はシンプルな構成でありながら、スタッカートやスラーといったアーティキュレーションをきちんと使い分けることで、表現に大きな差が出ます。初心者から中級者まで幅広い方が楽しめる練習曲です。

練習のポイント:アーティキュレーションを極める

オカリナの演奏において、アーティキュレーション(音のつなぎ方や切り方)はとても大切です。正しく使うことで音楽の表情が生まれます。今回の「森へ行きましょうお嬢さん」では、次の点に注意すると効果的です。

スタッカート

「短く切る」だけがスタッカートではありません。軽やかに跳ねるようなニュアンスを意識し、音に生命感を与えることが大切です。

特に、この曲には二分音符にスタッカートがついている部分があります。奏法の目安としては、音の長さを「半分くらい」にするとわかりやすいでしょう。

  • 二分音符のスタッカート → 四分音符の長さ
  • 四分音符のスタッカート → 八分音符の長さ
  • 八分音符のスタッカート → 十六分音符の長さ

ただし、これはあくまで目安です。その場のニュアンスや曲想に応じて、必要とされている表現を感じ取りましょう。

メトロノームを使って練習すれば、リズム感と一緒に安定したスタッカート表現が身につきます。

スラー

スラーは「なめらかにつなげる」ことですが、それだけでは単調になってしまいます。曲の流れやニュアンスを感じ取りながら、音楽的にどうつなげるかを意識することで、演奏に深みが出ます。

具体的には、スラーのかかっている始まりの音に重みをのせると、表情が豊かになります。息の流れを保ちながら、フレーズ全体を歌うように吹くと、オカリナの音色が一段と生き生きしてきます。

正確な表記を守る

楽譜に記載されたアーティキュレーションを忠実に再現することは、オカリナの基礎力を高める練習になります。感覚だけに頼らず、記号の意味を理解し、意識的に吹き分けることで上達が早まります。

私がレッスンでよくお伝えするのは、「なぜベートーヴェンの《運命》が、何百年経っても世界中で同じように演奏されるのか」ということです。
それは、作曲家が残した楽譜の表記が 世界共通の約束事 だからです。

楽譜に忠実であることは、作曲家の意図を尊重することでもあり、演奏家として音楽を正しく伝える第一歩です。だからこそ「楽譜通りに吹く」ことを軽視せず、基礎練習の中で徹底することが大切なのです。

変奏曲練習のすすめ

アーティキュレーションの練習といえば、変奏曲ほど適した題材はありません。変奏曲は、同じ旋律にさまざまなリズムや奏法を組み合わせることで、技術と表現力を磨くことができます。

特にスタッカートやスラーの練習には最適で、練習の中で自然と表現の幅を広げることができます。

以前、ブログで「アニーローリー変奏曲(楽譜つき)」について詳しく書きました。スタッカートやスラーを丁寧に練習するための具体的なポイントを紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

👉 アニーローリー変奏曲|アーティキュレーションで差がつく練習法

編曲者紹介

今回の楽譜は、私の姪がアレンジを手がけています。

尼子 由里絵(あまこ ゆりえ)

兵庫県神戸市出身。4歳よりピアノ、15歳より作曲を始める。
京都市立芸術大学音楽学部作曲専攻卒業。在学中よりパソコンでの音楽制作(DTM)も始める。
2018年度 京都市立芸術大学音楽学部卒業演奏会出演。
現在はクラシックのみならずジャズ、ロックなど幅広いジャンルの音楽制作にも取り組みながら、作編曲家、ピアノ演奏者、講師として活動中。

楽譜プレゼント

お待たせしました。今回のレッスン用に、楽譜をプレゼントいたします。

森へ行きましょう、お嬢さん変奏曲(尼子由里絵 編曲)

下記リンクからダウンロードしてください👇

楽譜をダウンロードする

※ダウンロードした楽譜は、個人の練習用に自由にお使いいただけます。無断転載や商用利用はご遠慮ください。

まとめ

「森へ行きましょうお嬢さん」は、明るく楽しいメロディの中に、オカリナ演奏の基本が詰まった曲です。今回のレッスンでは、スタッカートやスラーといったアーティキュレーションを意識しながら吹いてみましょう。

ぜひ練習に活用してください。日々の積み重ねが、確実に表現力アップにつながります。

来月のレッスンもどうぞお楽しみに!

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