ふと、祖父のことを思い出しました。
と言っても祖父は私が生まれる前に他界しています。
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沖縄が戦場になることがわかり、那覇で手広く経営していた洋品店をたたんで家族を連れて（私の父も）船で四国に向かった祖父。周りの船は魚雷攻撃を受けて次々に沈没する中、命からがら四国にたどり着いたと聞いています。その後、終戦を迎え、それまでの貨幣価値が急激に下落したことで持ち出したお金も紙屑となり、祖父は脳梗塞に倒れたそうです。母はその介護の為に嫁にきたと話していました。父は生前、一度も沖縄の話をしてくれたことがありません。
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戦争が無ければ祖父の店はまだ存在していたかもしれません。
でも、私は生まれていない･･･
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命のリレーには想像もできないドラマがある。
と思います。
命を繋いでくれた祖父に祖父や父を守ってくださった神様に心から感謝を申し上げます
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この話は10年ほど前に依頼を受けた戦没者追悼式典での講演依頼があった時に何を話せばよいかと母に相談している中で、はじめて話してくれました。母が保管していた祖父の名刺から、琉球新報に問い合わせると数時間でこの写真（那覇市歴史博物館サイト）が届きました。そして祖父の店で働いてくださっていた人のお孫さんや父の同級生に会うこともできました。
生きるっておもしろい。
生かせていただいている命に感謝です。
さくらいりょうこ🌸
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