ボランティア演奏は“心の準備”が必要

今日は、施設等でのボランティア演奏について、私が大切にしていることをお話しします。

少し長くなりますが、私自身が長年ミュージシャンとして、そして講演家として活動してきた中で感じてきたことを正直に綴らせてください。

教室の生徒さんにはいつもこう伝えています。

ボランティアで演奏に行くときは、相談してね。

ボランティア演奏は素晴らしい活動です。
でも、何も考えずに「やってあげる」「喜ばれるはず」と思って引き受けると、相手を傷つけてしまうことさえあるのです。

だからこそ、演奏する前に「自分は何を届けるのか」をしっかり考えてほしいと思います。

施設職員さんとの連携がカギ

施設には、いつも利用者さんを支え、イベントの準備までしてくださる職員さんたちがいます。
この方たちは、日々の業務の合間を縫って「みんなが楽しめるように」と心を尽くしておられるのです。

良かれと思って一方的に
「この曲がいいだろう」
「この流れでいこう」
と決めるのではなく、

  • どんな雰囲気を作りたいですか?
  • 利用者さんたちが喜ぶのはどんな内容ですか?

と、まずは耳を傾けその施設が求めていることを知ることが大切です。

このやり取りの中で、職員さんが
「この人たちなら安心して任せられる」
と思ってもらえるのです。

“人と人とのつながり”を育てる

譜面台やオカリナを置く台、伴奏音源の再生方法やその手順、

  • 何時から始まるのか?
  • 何時に行けばよいのか?
  • 準備時間はあるのか?
  • 着替える場所はあるか?
  • 本番前に音出しをして良いのか?

…など、演奏以外にも打ち合わせ事項はたくさんあります。

電話やメールでも良いですが、できれば事前にアポイントを取り、施設へ伺って打ち合わせをすることをおすすめします。
会場の下見をしておけば、当日も安心して臨めます✨


選曲とMCは“命”

施設で演奏する曲選びはとても難しいものです。

子ども向け施設の場合

「ディズニー」や「ジブリ」は定番ですが、ただ演奏するだけでは飽きてしまう子もいます。
小学生は楽しくないと、すぐに“つまらないオーラ”を出すことも。

だからこそ、一緒に手拍子をしたり、簡単なゲーム要素を取り入れるなど、工夫が必要です。

そして、私がとても大切だと思うのは「目線を合わせる」こと。
しっかりとアイコンタクトを取るだけで、子どもたちは自然とこちらに意識を向け、演奏を聴いてくれるようになります。

ご高齢の方向けの場合

「唱歌」や「童謡」など、昔口ずさんだ曲は笑顔を引き出す力があります。
歌い始める方がいれば、それは演奏者にとって最高の瞬間です。

これは世間一般の知識としてよく言われることです。
90代以上の方であれば、その通りかなと思います。

でも、ちょっと想像してみてください。
自分の親の世代だと思えば、一緒にテレビの歌番組を見ていませんでしたか?
昭和歌謡もフォークソングも、十分に選曲の対象になるのです。

童謡や唱歌では、一緒に歌う場面や手拍子などを組み入れてみると、会場が自然とあたたかい空気に包まれます。一緒に歌うなら歌詞カードの準備もお忘れなく。

MCも重要

MCは「ただ曲を紹介する時間」ではありません。
ひと言でその場の空気を変える力があります。

子どもたちに向けてのMCで大切なのは、共感とテンポの良さです。
「今日ここまで来るとき、何を見たと思う?」など、ちょっとした問いかけを入れると、ぐっと集中してくれます。
こちらが笑顔で楽しそうに話していると、子どもたちも自然に笑顔になります。

長々と説明するより、短い言葉でリズムよく進めるのがコツです。

一方で、大人に向けてのMCで大事なのは、相手への尊敬の気持ちを持つこと。
小さな子どもに話すような言葉は避け、曲目が流行った年代を調べて「この頃はこんな出来事がありましたね」といった時事を織り交ぜると、共感を得やすくなります。

どんな場合も、MCはすべて手短にまとめるのがポイントです。


最後の曲の前に、私が必ず言うフレーズがあります。

「次、いつにしましょうか?」

この問いかけに笑顔や拍手が返ってきたら…もうそれで十分。成功です。

次の約束があることは、施設の入居者さんにとって、私たちが思う以上に嬉しいことのようです。
その日を心待ちにしてくださる方がいるのは、演奏者にとっても何よりの喜びです。


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