子どもの頃、ピアノの発表会が大好きでした。

ピアノの練習は大嫌いでしたが、ピアノの先生が(子どもから見ても)超男前だったことや、ピアノ教室のある先生のご自宅が旧い洋館で天井が高く、広い部屋にグランドピアノが二台もある夢のような場所だったことで、電車に乗って1時間もかけてレッスンに通っていました。

発表会は、神戸のオリエンタルホテルで開催されました。100人もの生徒さんが出演されるので、9時から始まって終わるのは18時。それはそれは長い発表会でした。

楽しみは、母がワンピースドレスを作ってくれることと、発表会の終了後は家族で食事をすることでした。

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練習嫌いの私でも、発表会となると練習します。7月には発表会の曲を渡されて、夏休みに練習して、9月最初の日曜日に発表会です。その年の出来によって、発表会のプログラム順位が決まるのもモチベーションのひとつでした。あの頃は暗譜するのも容易にできたので不思議です。いつからできなくなるのでしょうね。

と、ここまで書いてわかることは、発表会がなければ、いくら男前の先生であっても上達しないということです。

そこに、いくつもの「楽しく上達」の要素が隠れています。そして、その経験をもとに、オカリナ教室の発表会を開催しています。

ピアノの発表会と違うところは『大人の生徒さん』です。

私が子どもの時に感じた「楽しい体験」を、大人の皆さんにどうすれば楽しんでもらえるだろうか。そこを考えて考えて、発表会を創りだしています。

*選曲

演奏する曲はご本人に選んでもらいます。自分が好きな曲だと、吹けると嬉しいからです。

*衣装

お洒落を楽しんでいただきます。豪華なドレスとかいうのではなく、大人の文化祭のように、遊び心で楽しんでもらうことを目指しています。

*暗譜の必要なし

楽譜を見ることを基準とします。暗譜したい人はすれば良いというスタンスです。

*間違えても楽しもう

ノンミスで演奏することに価値をおかない。それより、選曲から、吹き方から、人柄が見えるものにしたいと考えました。「3回間違えたらステージに助けにいくね~」と伝えていますが、今まで助けに出たことはありません。

*楽しいことはなんでもする

コロナの前までは、教室発表をしていました。いくつもの教室が生徒さん主体でグループ発表するのです。もともとは、ひとりで出る勇気がないという方のための発表でしたが、いつしか完全な大人の文化祭になりました。最後は教室対抗となって、それはそれは楽しい発表会となりました。生徒さん主体でやってもらうことを、とても大事にしています。

*時代に合った発表会を行う

コロナ禍で発表会開催が危ぶまれましたが、オンラインで何かできないかと可能性を考えました。ハイブリッド開催です。自分だけでやろうとするとなかなかハードルは高いですが、やってみようと話した瞬間から情報やサポートが集まり始めます。悩む前に行動です。

会場参加、ズーム参加、動画参加とに分けていくと、これまでリアル教室の人しか発表会に出られなかったけれど、オンライン教室の皆さんも出ていただけるようになりました。大きな飛躍です。

そして、その発表会をYouTubeで限定公開する。

これが最新だ!と思いました。

発表会は6時間。YouTubeの視聴者数はその時間だけで1000人を超えました。

生徒さんたちの協力なくては、不可能だったと思います。

みんなで創り上げる「大人の発表会」。

たくさんの楽しみを盛り込んでいけば、オカリナだけでなく、いろんなことが「できる」に変わります。

もちろん、オカリナも上手になりますよ。

それどころじゃないものを得れる、そんな発表会です。

コミュニティーをどう作っていくか。

教室は「場」をつくるだけで良いのでは?と感じました。

オカリナ教室リーナ★リーナ

主宰 さくらいりょうこ