オカリナのピッチトレーニングについて書いてきました。
音が合っているか合っていないか…そういえば、吹奏楽部に入ったときにチューニングのやり方がまったくわかりませんでした。音が高いのか低いのか?それまで習っていたピアノでは意識したこともなく、何をどうしていいのかわからなかったことを思い出します。
その頃からずっとピッチについて考えてきました。
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フルートでのピッチトレーニングも大変でした。ピッコロはもっと大変でした。でもでも、もっともっと大変だったのが、オカリナです…。
これは手ごわい。
普通に吹けばドレミが鳴りますが、ひとりで吹いているのにはよくても、誰かと合わせると、そのピッチのひどさは誰がきいてもわかります。
ここが、楽器として認められていない重要なポイントですよね。この難しさは吹いたことがある人にしかわかりません。
私も、それなりにがんばっているつもりでも、ピッチが完璧であることなんて夢のまた夢です。
なので「ピッチが悪いところをプラスに変えてみよう」と、あれこれチャレンジしています。
オカリナを愛する皆さんに、ひとつだけやってほしいことがあります。
オカリナにはそれぞれ「共鳴するポイント」があります。息を吹き入れていちばん響くポイントです。それを見つけてください。いちばん響くポイント(音によって違う)をしっかり見つけてください。そして、その良い音色を覚えてください。それが「基本」となります。
私は荒い音色をわざと使っていますが、この「基本」の音が出せないことには「荒さ」を目指してはいけません。
お持ちのオカリナの響く箇所を、オカリナが喜んで響いてくれる箇所を見つけてください。それが見つかればわかると思いますが、その音のピッチは意外と良いのです。
共鳴しない(響かない)ところに息をどれだけ一生懸命吹き入れても、ピッチも悪いし、音も悪い。共鳴をはじめたオカリナは、どんどん良い音を奏でてくれます。
オカリナは生きものだと私は思っています。
息吹を与えてあげてください。
さくらいりょうこ🌸