商業出版をする。
講師業をする方なら、どなたでも夢みることです。
すぐに夢が叶う人と、そうでない人。
そこにはどんな違いがあるのでしょうか?
願いは叶う、思考は現実化すると、今までのブログでいっぱい書いてきました。出版したいと思う人は、私が知っている程度の「思考のハナシ」はみなさんご存知のことです。それなのに、なぜ、夢が叶わないか。それが、ひとつ前のブログ「マイナス思考も現実化する」ということです。
と書いてもまだ「自分はマイナス思考じゃない」と思われている方がいらっしゃると思います。私が言うマイナス思考の一番怖いところは、願いを叶えるべく行動や発言をしているのに、自らの自信のなさが打ち消しているということです。きっとそんなつもりもないことでしょう。しかし、多くの方は「これだけがんばっているんだからチャンスはやってくる」と、ただ「待っている」のです。やがて「チャンスを待つ人」はチャンスがやってこないことに疑問を持ち始めるのです。「どうして自分にはチャンスがやってこないのだろう?」と。
ここが残念なマイナスポイントです。
なぜ、そんなことが言いきれるのかというと、私自身がそうであるからです。本当に自分で残念な思考だなあと思います。気づくたびに立て直すのですが、なかなかどうしてしつこい思考の癖があります。本当にたいへんです。
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8月8日:大阪ボニーラ
9月7日:東京アートカフェフレンズ
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先の投稿で、出版プロデューサーの名刺をゲットしたところまで書きました。翌日にお礼メールを出し、その名刺は大事にしまわれました。せっかくの行動が台無しです。自分の中で、もやもやもやもやしていましたが、それもそのうち薄れていきました。
当時の私は、自分が生きていくために「これからどのように生きるのか」をずっと考えていました。講演家として生きていくのか、オカリナ教室の先生として生きていくのか、どちらにせよ生計を立てないといけなく、何かチャンスはないか?とアンテナをニョキニョキ立てておりました。
そんな私のことを心配してくれたのが、ある生命保険会社に勤めるAさんでした。
Aさんは18年ほど前に知り合った人で、そのうち15年はお会いしていない存在です。振り返ってみても、なぜ再会したのかわからないのです。ただ、再会したときにAさんは難病を患われていて、病状は深刻でした。激痛をともなう大腿骨頭壊死も併発し、手術を控えておられました。私は同じ病を経験したものとして、同じ痛みを知るものとして、時折り連絡をくれました。昔からカッコいい人でしたので弱音はあまり吐かれません。しかし辛そうであることは見て取れました。そんなAさんが「これからどないするねん」と心配してくれるのです。「講演で生きていけるのか」「オカリナの先生で生きていけるのか」と心配してくれます。知り合った当初は「チャラっとした人」の印象しかなく、再会したときもその印象は変わらず、お茶を飲みながら「あれがしたい」「これがしたい」と聞いてもらっていました。そんな私にAさんは…
「謙虚に生きなさい」と、繰り返し言い続けられました。
Aさんのことをそれほど知らない私からすれば、チャラっとしたAさんとその言葉が結びつかず、その時はそれほど深く受け止めませんでした。それが、一生の言葉になるとは思いもしませんでした。
出版のことを忘れそうになっている頃、ある大きな講演会の依頼が舞い込みました。それがAさんの生きる「生命保険業界」のMDRTの日本会大会での講演だったのです。MDRTが何かも知らない私はすぐにAさんに「大きな講演会の依頼がきた」と報告します。すると、Aさんは「それはすごいぞ」と言うのです。
そのすごさもわからないまま講演の話が進んでいきます。そこでわかったのは「会場には少なくとも2500人は集まる」ということでした。そしてAさんも、Aさん以外の方も言われるのです。
「著書はないのですか?」
チャンスの神様が目の前にいるようでした。
続きはまた。
さくらいりょうこ